COMPEO

次世代への新型混練機。その驚くべき柔軟性。

ポリマー業界の技術革新と収益性の改善は、いかに高品質なコンパウンディングを行うかにかかっています。そして最終製品は強靭で耐擦傷性、難燃性、耐候性に優れかつ省エネにもつながっていることが期待されています。これを実現するためには、多種の添加剤をスムーズに均一に混ぜることができる混練機が必要になります。先進的なCOMPEOは、多様なアプリケーションに対応し、よりフレキシブルなプロセス工程を可能とし、コンパウンディングにおける付加価値をさらに増加させることができます。

COMPEO – さらに進化!

COMPEOの『その驚くべき柔軟性』を、ポリマー業界/プラスチック業界にお約束します。新規開発の押出ユニットを装着した先進的な単軸混練機COMPEOは、様々はアプリケーションに対応し、加工プロセスの柔軟性を実現。コンパウンディングの付加価値をさらに上げます。

Typical plant layouts for material compounding

Incredibly different

The new compounder generation

New configurable process zone

Compounding technology for polymers

Innovative discharge concept

Innovative control concept

Swiss Quality at its best

COMPEO – 将来を見越して!

COMPEO – これまでのベストを集める!

コンパウンディングのオールラウンドプレーヤー

COMPEOは、これまでの様々なシリーズが持っていたブッス・ニーダー技術を、一つのシリーズの中にまとめています。耐熱温度400℃まで対応でき、非常に広いプロセス設定範囲が可能となりました。モジュール化と共に新しいシステム構造の開発で、これまでのような非常に温度に敏感な熱硬化性樹脂への対応だけではなく、より技術的に厳しい条件の熱可塑性樹脂へも対応できるようになりました。COMPEOの標準化されたモジュールでも、非常に幅広いプラスチックの混練プロセスが実現できます。

新規開発のコンセプト

モジュラーシステムの採用により、COMPEOシリーズは各用途それぞれのコンパウンディング方法に最適な構成が可能となりました。標準化をシステムとして採用することで、初期投資のコストを大幅に減少させることができます。また加工部には高い耐摩耗性を持つ表面強化材を使用することで、メンテナンス費用を最小限に抑えることができます。COMPEOのシステムは人間工学的に使いやすく設計されており、シンプルな操作性で操作ミスや機械の無駄な停止を減少させることができます。

原材料供給部の改良

COMPEOでは、これまでのシリーズと同様に低速下でも最適な材料供給レベルを保つことができます。拡張された原材料供給口からより多量で多種の材料を自由落下で供給できます。またスクリュー付きフィーダーやサイドフィーダーをつけることも可能です。2軸スクリューの基本的な原理とバックベントにより、高充填時においても効率的な材料供給が可能になります。

シンプルな操作性と省エネ性能

COMPEOの設計には、人間工学・メンテナンス性・省エネ性能などに大きな配慮がなされました。例えば配線やケーブルは、簡易清掃性を考えてパネルの後ろに配置され、ギアボックスは防音フードで覆うなど、操作時の安全性も向上させました。また、エネルギー損失を極力少なくするため、混練部のバレルを断熱材で覆いました。

One design – different sizes!

COMPEO LAB

COMPEO 55

COMPEO 55 camA
COMPEO 55 camB
COMPEO 55 camC

COMPEO 88

COMPEO 110

COMPEO 110 camA

COMPEO 137

COMPEO 176

COMPEO – 大きな柔軟性を持たせた構造

COMPEOの先進的な動作原理

その基本構成として、2ヶ所の材料供給部があり、ポリマー・添加剤及びフィラーは第1供給部から投入され加工部に運ばれます。続いてポリマーは溶融部で溶かされ、添加剤と混合されることになります。第2供給部において更にフィラーが追加され、均一に混ぜ合わされながら下流工程の混合部は運ばれます。ここに驚くべき柔軟性と驚くべき違いがあります。脱気部において揮発性物質と空気が取り除かれ、押出ユニットへ運ばれることになります。その際の加工部の長さ、フィーダーの種類と数、温度・脱気方法、加工部形状は、それぞれのコンパウンディング用途に合わせ最適な形に組み合わせることができます。

プロセス設定範囲拡大を可能にした新しい構造

新しいスクリュー形状と原材料供給工程の改良を組み合わせることで、生産量を旧モデル対比20%も向上させることに成功しました。またトルクも容積比で15%向上し、その結果従来よりも長い混合部を配置することが可能になります。これらの改善により、エネルギー効率を犠牲にすることなく、加工安定性が向上しました。スクリューのフライトは、自由局面加工されているので、材料に対して均一なせん断力となり、局所的な温度上昇を抑えることができます。

New screw geometries in the process zone extend the process window for polymer compounding. The systematic free-form surface design of the screw flights ensures evenly intense shearing of the product and eliminates local overheating.

柔軟な組み合わせを可能とした新しいコンパウンディング加工部は、スクリューのフライト(羽根)を2枚から6枚まで選択できる混練エレメントを採用し、新しいプロセスエンジニアリングの可能性を広げました。つまりこれまでのスクリュー技術(3枚または4枚フライト)に新開発のエレメントを組み合わせることで、高い処理能力と投入エネルギーの抑制という、これまでは相反してきた2つの大命題を同時に解決することが可能になりました。そして新しい装置は旧機種に比べ、回転スピードと処理能力の設定範囲が極めて広くなっています。そのため、スクリュー構成を変えることなく原料の処理スピードを1:6の割合で変化させることができ、例えば機械の起動時やサンプル製造など小ロットの作業にも対応できるなど、製造の柔軟性はもとよりユーザーにとっての利便性向上も期待できます。カレンダー機のようなインラインプロセスにおける下流工程では、たとえ生産量が大きく変化しても一定の製品品質を保つことが求められるため、このように大きな処理能力比率は不可欠な特性となっています。

COMPEO – 効率的な最終工程

斬新な押出コンセプト

機械の最終段階で適切な圧力をかけることは、コンパウンディングにおいて様々な原材料を均一に混合するのと同様、高品質なペレットを製造するのに非常に重要です。COMPEOの押出ユニットはその重要な役目を果たします。この新しい押出ユニットは、コンパウンディング装置側に頼ることなく、スクリーンチェンジャーやペレタイザーのような下流の機器に対して、適切で安定した圧力をかけることができます。COMPEOはまた、大きく異なる製品をプロセスできるハイブリッドなシステムを実現します。

効率性、品質、そして使い勝手の良さ

新しい押出ユニットは、円錐型二軸スクリューの原理をベースにした下込め式となっています。その結果、ゆっくり回転する二軸スクリューで全体的に昇圧が行われることになり、混練機から押出ユニットへの移行部分での発熱が軽減されます。異方向回転式二軸スクリューの採用で、バックプレッシャーが高い状況においても確実に搬送され、また速度と温度上昇も極力小さくすることができます。またCOMPEOの押出ユニットは、広くアプリケーションに対応し、非常に使い勝手がよくできています。押出ユニットのハウジングは完全に開閉出来るよう設計されており、洗浄やメンテナンス時においてあらゆるシステム構成部品に簡単にアクセス可能となっています。

The innovative discharge unit of the COMPEO compounding series is reliable for the perfect pressure build-up for downstream units, independent form the compounding machine.
The entire pressure build-up takes place in the slowly rotating twin screw, which reduces temperature increases at the transition from the compounding machine to the discharge unit.

COMPEO – システムコントロール4.0

直感的な操作が可能なコントロールパネルとインダストリー4.0(IoT)対応

タッチパネルを装備したシステムコントローラーは、最新のシーメンス製をベースに、更に上位のネットワークに接続するためのOPC-UAインターフェースをも備えています。このインターフェースが、このシステムをインダストリー4.0に対して完全互換性を与えています。更にネットワーク経由のリモート診断、リモートメンテナンスもオプションで用意されています。また、装置構成に応じてソフトウエアもモジュラー式に構築できるため、直感的な操作が可能となっています。

コントローラーには配合処方の計算式が内蔵され、それぞれの配合処方間の切り替えはほとんどボタン一つで簡単に行うことができます。重要なシステムのパラメーター(充填量・流量/容量・圧力・温度・吐出量等)についてはすべてビジュアル化され、かつそれらの記録・保存もできるようになっています。 さらに装置作動中も、設定された温度・消費電力・エネルギー入力値等(つまりシステム全体の作業効率)のパラメーターを継続的にモニターすることも可能です。

ユニークな機能

COMPEOのユニークな機能が、他社に対する以下のような優位点を与えています。

  • 非常に幅広いアプリケーションへの対応
  • ユニークなスクリュー構造
  • より拡大されたプロセス設定範囲
  • 低速下での高吐出量
  • 頑強な構造と操作上の安全性
  • 進化した省エネ性能
  • 斬新な押出コンセプト

将来においても有効なシステム

ブッスは、現在及び将来のプラスチック産業のニーズに応えられるよう次世代に向けた新型混練機COMPEOを開発しました。COMPEOは、プロセスの安定性、幅広い対応アプリケーション、広くなったプロセス設定範囲、システムの柔軟性と堅牢性と共に安全性、省エネ性を兼ね備え、より広いアプリケーションに対応することができます。

強力なブッス・サービスのコンセプト

ブッスのサービスチームは、新しいCOMPEOに関しても世界中にわたってプロフェッショナルなサービスを提供いたします。プロジェクトエンジニアリング、プロセスに関するアドバイス、機械の設置、コミッショニングからトレーニングに至るまで、ブッスは顧客が行った投資を長期間にわたって守っていきます。これには、将来におけるシステムの改造、移設、アップデートも含まれています。

さらに…

  • COMPEO LAB
  • COMPEOカタログ(日本語)
  • BUSS COMPEO Kunststoffe International誌記事(日本語)