ブッス・ニーダー技術

ブッス・ニーダーシステムは、そのユニークな動作原理とモジュール化のおかげで、あらゆるアプリケーションにおいてトップクラスであると評価を世界で得てきました。ペースト、熱可塑性及び熱硬化性樹脂、エラストマーまでと非常に幅広い扱い対応アプリケーションのおかげで、ブッス・ニーダーシステム、プラスチックス、化学品、粉体塗料やトナー、薬品、弾性ゴム、接着剤、カーボン電極そして食品の加工工程において大きな成功を収めてきました。

このような万能なシステムは、以下のような多くの加工プロセスに対して理想的と言えます。

  • 混合
  • 溶解
  • 可塑化
  • 均質化
  • 分散
  • 脱ガス
  • 分解
  • 反応
  • 結晶化
  • 造粒

COMEPO(コンペオ)

ポリマー業界の技術革新と収益性の改善は、いかに高品質なコンパウンディングを行うかにかかっています。そして最終製品は強靭で耐擦傷性、難燃性、耐候性に優れかつ省エネにもつながっていることが期待されています。これを実現するためには、非常に多種の添加剤をスムーズに均一に混ぜることができる混練機が必要になります。先進的なCOMPEOの導入で、多様なアプリケーションに対応し、よりフレキシブルなプロセス工程を可能とし、コンパウンディングにおける付加価値をさらに増加させることができます。

粉体塗料用PCSシリーズ

加工プロセス部が延伸されたブッス・ニーダーPCSシリーズは、採算性、可用性及び扱いやすさの点で、スタンダードな製品となっています。特に加工プロセス部においては、それまで高く評価されてきたブッス・ニーダーのユニークな動作原理を保ちながらも、新たに改善を加えました。

PCS46 は多目的で、研究開発を効率的に行うために活用されたり、試作品製造のために使われる小型混練押出機です。ラボ用サイズのPCS30も多目的ですが、主に研究開発、調色や顧客向け試作品製作用に使われます。

食品用LRシリーズ

食品加工プロセス用としての最初のブッス・ニーダーは、1948年にチョコレート製造会社へ納入されました。この種の機械にとって絶対に必要な、穏やかな混合、効果的なセルフクリーニング、加工プロセス部へのアクセスの容易さという特徴を持っています。現在、ブッス・ニーダーはチョコレートやビスケット生地の混練、砂糖菓子や柔らかい菓子の製造、チューインガムの母材、チューインガムや風船ガムの前処理用として食品業界において使われています。食品業界で使われているブッス・ニーダーLRシリーズは、プラスチックス業界で使われているような比較的小さな直径/ストローク比(Do / H = 4.0)よりもより大きな自由容積(Do/Di=1.81)で、より低いせん断率を持つ機械です。

アルミニウム電気分解陽極ペースト用KXシリーズ

60年以上にわたって、ブッス・ニーダーKEシリーズとCPシリーズは、アルミニウム電気分解陽極ペースト用の機械として費用対効果の高い製品でした。ブッスは、本来のKXシリーズの技術つまり高い安全性、効率性、再現性を次世代でも守り続けます。陽極ペースト用の KXシリーズは、混練用4枚羽根スクリューの成功により、これまでの2倍の吐出量を達成し、混合効率において新しいスタンダードとなりましたが、それから10年後の2012年、ブッスは陽極ペースト混合に関してさまざまな問題解決に有効なモデルを導入しました。

ブッス・ニーダー動作原理

ブッス・ニーダーは、混合と混練を行うスクリュー軸が回転と往復動を同時に行うという非常にユニークな動作原理により、非常に優れた混合効果を示します。
往復動するスクリュー軸は、製品材料を回転ごとに複数回の分割、再合、反転を与えることにより、軸方向に向かって材料を確実に混練していきます。
これにより、材料に対して最適な分配と優れた混合効果をもたらします。ブッス・ニーダー技術は液剤を注入しなければならない場合や、大量の充填物を加える場合いおいて、特にその効果を発揮します。

ブッス・ニーダー技術の優位点

  • 急激な温度上昇のない均一なせん断効果
  • 非常に低く抑えられる製品温度
  • 精緻な温度コントロール
  • 軸方向への適度な混合
  • 短い滞留時間
  • 大量の充填材投入が可能
  • 液剤の効率的な注入
  • 優れたセルフクリーニング
  • 使い勝手の良い操作性と簡単クリーニング
  • 短い製品切り替え時間による高稼働率
  • 混練工程と造粒工程の個別最適化