上海市松江区に新拠点

20181026日、スイスの混練機メーカーBuss AGは中国上海市南西部の松江区に販売・サービス子会社を開業しました。広大な敷地を活かし、従来の中国国内でのサービス内容を大幅に拡張(お客様によるテスト、機械のアップグレード、修理、ギアボックスのオーバーホールなど)すると同時に、スペアパーツ供給の迅速化といった多様なビジネスが期待できます。今回の「Buss Compounding Solutions (Shanghai) Co., Ltd.」の設立および施設拡張は大局的に見て、1987年にBuss AGが中国市場に進出して以来進めてきた取り組みを発展させる重要なステップとなります。今後ジェネラルマネージャーのJoe Gaoが率いる意欲溢れるチームが、松江区から中国市場の拡大と発展を推進します。

Buss AGは、1980年代終盤には既に中国市場に足場を築き始めており、2006年以降は上海市の駐在員事務所を順調に運営してきました。上海市南西部の松江区の新会社は、中国事業の発展に拍車をかける基盤となります。1,700平方メートルと広大な敷地を持つ新会社は、20181026日に盛大な祝賀式を行うと共に、正式に営業を開始しました。祝賀式には約150人のお客様、現地当局の代表者、ビジネスパートナー、協会や科学関連機関の代表者の方々をお招きし、新しい建物・施設をご見学頂きこの会社の可能性を感じて頂きました。Buss Compounding Solutions (Shanghai) Co., Ltd.のビジネスの中心は販売とサービスにあり、国内市場向けサポートとサービスの向上に特に重点を置いています。ブッスの今後の計画については、社内代表者、在上海スイス総領事、その他さまざまな協会の代表者による多くのスピーチで取り上げられました。

Opening speeches

30年以上前、私は若きサービスエンジニアとして中国青海省にてブッスの混練機の設置の監督をしていましたが、それから30年の間に中国は目覚ましい発展を遂げました。そして今、中国での子会社開業に立ち会うことができ感無量です。」Buss AGアジア太平洋地域担当バイスプレジデント兼中国法人責任者のChristian Hauserはこのように語り、開業式が始まりました。同氏はブッスが深い知識と高い品質を誇る混練技術分野の世界的リーダーとして、中国のポリマー企業のパフォーマンス向上を支援する、信頼のおける優れたパートナーであり続けることに自信を示しました。

「中国政府が掲げる産業政策『中国製造2025』は何度も改定、更新され、継続的に推進されているため、国内市場では高性能の混練製品に対し高い需要があります」とBuss AGPhilip Nising社長兼CEOは開幕スピーチで来賓に語り、次のように続けました。「我が社の中国営業所は過去12年間中国市場での活発な活動の拠点となってきましたが、今後の市場ニーズに十分対応できなくなっています。この重要な市場で優れたサービスを提供できるのは、我が社とそのサービス拠点だけです。現在我が社は中国市場の拡大に全力を傾けています。本日の栄えある開業式は、アジア太平洋地域で我が社が目指している輝かしい未来の成功と成長のスタートとなります。」

Olivier Zehnder在上海スイス総領事は、Buss AGが中国での活動を本格化している点を誇らかに認めるとともに、スイスにとって中国は重要な取引相手であると指摘しました。最後に事業の成功を祈り、スピーチを締めくくりました。

上海市松江経済技術開発区東部パーク管理センター長のGu Jun氏は、Buss Compounding Solutions (Shanghai) Co., Ltd.が、同区に拠点を置く他の革新的企業に名を連ねたことを歓迎しました。「国際企業であるブッスを迎えたことで、当技術開発パークはさらなる発展を遂げます。この工業区の拡大は、地域、産業、経済の発展と高度な技能職の創出にとって、非常に重要であると考えます。」

上海市松江経済技術開発区東部パーク管理センター長のGu Jun氏は、Buss Compounding Solutions (Shanghai) Co., Ltd.が、同区に拠点を置く他の革新的企業に名を連ねたことを歓迎しました。「国際企業であるブッスを迎えたことで、当技術開発パークはさらなる発展を遂げます。この工業区の拡大は、地域、産業、経済の発展と高度な技能職の創出にとって、非常に重要であると考えます。」

上海プラスチック産業協会のChen Guokang氏は、短いスピーチの中で、この工業区を拠点に選んだBuss Compounding Solutions (Shanghai) Co., Ltd.の決断を称えました。また中国と上海地域におけるポリマー産業の飛躍的発展について、最近のデータを交えて強調しました。さらに、ポリマー生産の改善に役立つ技術を持つパートナーの仲間入りは同業界に重要なメリットをもたらすと力説し、最後にブッスのビジネスの成功を祈りました。

次に、上海松耐機械製造有限公司(Shanghai Sonner Machinery Co., Ltd.)のPeng Paiジェネラルマネージャーがスピーチを行い、現場サービスの向上と提携関係の強化を歓迎しました。最後に、ブッスの新子会社開業は中国の顧客にとって重要なトピックであると述べ、スピーチを締めくくりました。また、スイスのBuss AG本社を訪問した際に見た高い品質と精度について熱心に語りました。同氏にとってこの新子会社は実り多き協力関係の基盤となるとし、ブッスチームの中国での成功を祈りました。

Maag Greater ChinaPaul Merichジェネラルマネージャーは、歓迎スピーチの中で、中国のコンパウンディング産業が成長著しいこと、それに伴い高品質な製品と技術への需要も拡大していることに言及しました。「Maagとブッスは戦略的提携関係にあります。松江区のブッスの子会社は、当社製品の価値を高めて中国のお客様にメリットをもたらしてくれます。充実した提携関係を継続する重要な基盤はこのようにして創られます。」と語り、ビジネスの輝かしい発展を祈りました。

そしてBuss Compounding Solution (Shanghai) Co., Ltd.Joe Gaoジェネラルマネージャーが、閉幕スピーチを行いました。同氏はブッスでの在籍歴が長く、20186月からは中国における事業開発の責任者を務めています。スピーチでは、国内での製品組み立て、お客様によるテスト、機械のアップグレード、ギアボックスのオーバーホールでの新たな可能性を強調しました。また、新子会社の開業を支えてくれたチームに感謝し、中国での顧客ニーズを満たすために最大限力を注ぐと約束しました。

伝統的な獅子舞も

正式開業の式典の目玉として、門出にあたり幸運と成功をもたらすとされる中国伝統芸能の獅子舞が披露されました。そこではBuss AG取締役会議長のStephan MayerCEOPhilip Nisingが、それぞれ自ら獅子を蘇らせる役割を担いました。中国では寝ている獅子の目を赤い筆で塗ると、獅子が舞い始め将来のプロジェクトに情熱とパワーをもたらすと言われています。

テープカット

共同でのテープカットと盛大な紙吹雪で、開業式のセレモニーは終幕しました。終幕後、新オフィス・生産エリアの視察ツアー、およびスイス名物のフィンガーフードとリラックスした会話で、松江区での正式な開業式典は締めくくられました。

式典フィナーレ

式典の終幕後には、式典フィナーレが開催され、招待客は近隣ホテルの特別なセッティングの中へ迎えられました。スイスの楽器アルペンホルンが、この中国・スイス主催の式典に到着するゲストを独特のサウンドで魅了しました。入口では、Buss AGの歴史とスイス・バーゼル(Buss AGの本社所在地)及びスイス文化が紹介されました。上海のジャズバンドによるライブ演奏が流れる中、晩餐が饗され、中国のイベントに欠かせない抽選くじも催されました。

今後の見通し

新子会社の開業を契機に、ブッスは中国市場の攻略に本格的に乗り出しました。現在既に、8人のスタッフが松江区の拠点で働いています。ビジネスの成果の拡大とともに人材を増強し、コンパウンディング技術に関してオールラウンドに必要とされるパートナーとなることを目指します。数か月以内にデモ用のパイロット施設の開設も予定されています。2018年春に世界市場に導入された新型連続混練機「COMPEO」の導入及び販売推進が現在の最重要課題です。Buss AGは、中国での子会社設立、優秀な人材確保と「Swiss Quality」により、中国市場で躍進する基盤を着実に築いています。