シラン架橋性ケーブル・コンパウンド
ポリエチレン(PE)は圧倒的に優れた絶縁特性を備えています。しかし、投入量増加による一時的な温度上昇によりポリエチレン製ケーブルの絶縁性は完全に破壊されることがあります。軟化点または融点が比較的低いため、熱機械的な損傷が起きたり、絶縁体が融けて滴り落ちたりすることもあります。架橋ポリエチレン(PEX)は、熱可塑性というより熱硬化性樹脂の性質を持つことから、高温下でも使用でき、機械的にも強く、有機溶媒への耐性が高く、多くの場合厚みを薄くすることが可能です。そしてさまざまな架橋方法が使用されています。シラン架橋できるケーブルコンパウンドは、PEX-b、あるいはSioplas®としても知られています。
シラン架橋性ポリエチレンコンパウンドは、電圧10 kVまでのケーブル絶縁体としてコスト効果に最も優れた材料であることが世界中で実証され、大規模に生産されています。
シラン架橋性ケーブル・コンパウンドの混練要件
グラフト化プロセスは、温度範囲と滞留時間を正確に制御することが必要です。シランと過酸化物が混合した液体を、ダイヤフラムポンプまたはピストンポンプでポリマー溶融物に供給し、強力に分配混合します。正確に決められた滞留時間と温度に応じて、ラジカルグラフト反応によりシラン分子はポリマー鎖と結合します。
この反応性押出プロセスにおいて、ブッス・ニーダーの特性が重要なカギを握ります。シランと過酸化物の混合物を、プロセスに最適な場所で、溶融点に直接注入することができます。注入後すぐの分配混合で、一様に多くのグラフト反応が起こり、他の装置に比べて焼けの影響は最小です。反応過程は、加工区域に複数設置した温度計で常時監視できます。これによりオンラインでの品質保証、品質制御が可能になります。圧力調整した溶融物ポンプを使用し、水中カット造粒機へ供給します。そのため各加工段階を独立して最適化することができます。ブッス・ニーダーのヒンジ開閉式ハウジングにより、迅速かつ容易に内部へのアクセスが可能で、システム稼働率を高め、より高い生産性を達成することができます。
ブッス・ニーダーは全ラインナップをモジュラー化し、あらゆる要求に容易に適用させることができます。ブッス・ニーダーブッスが保有する広範囲の加工プロセス知識も相まって、シラン架橋性ケーブル絶縁体の混練機 として、最高の品質、確実な投資効果をもたらす第一の選択肢となっています。
シラン架橋性ケーブル・コンパウンドのための典型的な工場内のレイアウト
ブッスのシラン架橋性ケーブル混練システムには、以下のような優位点があります。
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シラン架橋性ケーブル・コンパウンドのための典型的な工場内のレイアウト
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