チューインガムのガムベースに使われるポリイソブチレン(PIB)混練技術

ポリイソブチレン(PIB)は、オレフィン系ポリマーの仲間です。1930年代から工業的に生産されるようになり、油のような粘性からゴムのような粘性のものまで多様な製品が作られています。その性質は、平均モル質量に大きく依存します。該当ページに記載した工業用途に加え、PIBはチューインガムの基本材料のうちの弾力成分、すなわちガムベースによく使用されています。もともと使用されていた天然ゴムとは対照的にPIBのバリエーションは幅広く、あまたの製品の中で個別の製品に付与したい特性や、ブランドやメーカー独自の特徴を、他の材料成分と合わせて非常によく作り出すことができます。

ガムベースが連続加工で生産できることが1980年代初期に初めて認識され、それ以来利用量は増大してきました。主な利点として、一貫して再現性のある一様な製品品質、短い滞留時間、敏感な材料成分の丁寧な取扱い、正確で完全自動の工程制御、人件費の削減、小さい比エネルギーとその結果としてのエネルギー削減、そして何と言っても確実かつ数学的にプロセスをスケールアップできる性能等が挙げられます。ブッスのガムベースに対する混練技術は、これらの要件を十分に満たしています。