PBT/PETコンパウンドのための混練技術

PETとPBTポリマーはポリエステル族に属します。PETは、非結晶成形コンパウンド(PET-A)の形態と半結晶材料(PET-C)の形態があります。PBTは部分的に結晶構造であるとされます。PETとPBTはどちらも、熱可塑性樹脂で、重縮合によって生成されます。いずれも工業用プラスチックに属し、しばしばエンジニアリングプラスチック(エンプラ)と称されます。その理由は、その重要な長所と利用分野にあります。厳しい機械的、熱的、電気的要件を満たし、耐薬品性を有する工業部品、エンジニアリング部品として利用されています。

PETとPBTは、1940年代に英国で初めて大量生産されました。当初の用途範囲は布地や織物でしたが、まもなく射出成形や押出を含む成形製品へと広がっていきました。結晶化度が高いため、PBTは主に射出成形の用途に使用されます。PBTコンパウンドは、硬さと強度、良好な靭性と耐熱性を理想的に併せ持ち、過酷な環境でも寸法安定性に優れます。こうした特性から、電子電気分野、とりわけ自動車や航空宇宙産業で特に重要な材料であり、年間5~7%の成長が見込まれています。