ホットメルト(熱溶融型)接着剤
人類が初めて使用した接着剤は、ホットメルト接着剤であったと考えられています。樺の樹皮から出る樹脂は、少なくとも4万5000年前には既に、武器や道具の材料である石と木材の接着剤として利用されていました。製品としては、感圧型ホットメルト、熱溶融型ホットメルト、紫外線や熱の作用により反応するホットメルト接着剤と多岐にわたります。
ホットメルト接着剤は、従来の接着剤に比べてさまざまな点で長所があります。短時間で加工でき、冷却後迅速に粘着効果が現れます。溶剤型あるいは二液性接着剤と違い、硬化剤や反応時間は不要です。全く異なる材料や表面状態を接合できるだけでなく、接合部分はある程度の柔軟性を持ちます。
典型的なアプリケーション
こうした特殊な性質により、ホットメルト接着剤は多くの用途で実用上欠かせないものとなっています。
利用例としては、包装分野でのカートンや箱のコーティング、衣類、織